お屋敷の木陰の下で本と過ごす。第3回熊野古道一箱古本市

2019年11月10日(日曜日)の10:00から15:00に「土井見世邸」にて開催されました。第1回目は2018年9月8日(土曜日)に熊野古道センターにて、第2回目は2019年5月6日(月曜日・祝日)に土井見世邸に場所を移して開催され、現在のところ1年に2回のペースで開催される一箱古本市となっています。

会場となる「土井見世邸」は尾鷲市初の国登録有形文化財で、昭和6年に作られた洋館と和館で1つの建物を構成する昭和モダン建築。邸宅の庭を活用して大きな木々の下や縁側や軒下部分に約20ブースが作られました。

当日は一箱古本市だけではなく、飲食として三木里からキッチンカーさざなみ屋さん、三木浦からカフェマドロスさん、趣味でご自身で豆を焙煎されているKoke&Tonbi Coffee Roastersが出店。本と読みながら片手で楽しめるコーヒーやホットサンドなど、木陰の下で食べるのに最適な料理のラインナップでした。

お屋敷の木陰の下で本と過ごす、ゆっくりとした時間

天気は晴れ。空を飛びながら鳴く鳥の声が、車の音よりも人の声よりもよく聞こえるところが尾鷲らしいと感じた午前7:30。

朝から出店する店主さんが続々とという感じではなく何となくゆっくりと集まりはじめて、庭に区画されたスペースを順番に選んでいきます。庭の真ん中を開けて両側におよそ1.5mぐらいの間口で奥行は場所によりけりで、場所に合わせて庭石を使って本を並べたり、軒下や縁側を利用したり、木陰を上手に使ったりと。

庭の形に合わせて上手に並んだブースは、それぞれがとても場所を活かしていて、庭に溶け込むように並べられた本や小物が印象的でした。

話をしたり、写真を撮ったりしているうちに10:00を過ぎて自然と熊野古道一箱古本市はスタート。昔、尾鷲市で本屋さんを営んでみえたおじいさんがみえて「尾鷲にこんなに本(本が好きな方)が集まってくるなんて」と嬉しそうに話をさせていただきました。

また、国登録有形文化財の土井見世邸は普段は一般公開されていないこともあり、建物内部を全部見ることはできませんが、部分的に見学できることもあり、建物をついでに見にきたという方や内観写真を撮られている方もみえました。

本とお金を交換する場所

出店されている方でご自身で仕事をされている方の割合が多く、カバンなどのグッズ、お菓子、手ぬぐい、座布団、お米、家具、果物、おもちゃ、器など。それぞれが主張しすぎず、店主さんもよかったらどうぞぐらいの雰囲気が場所の空気感とも合っていました。

一箱古本市と言えども商いと考えることもあるのですが、こんなにも商いを感じず、物々交換しているように本とお金を渡しあう感覚になったのは初めてでした。

店主さんのお子さんが庭を走り回ったり、歌を歌ったり、お子さん同士で遊んだり。優しい雰囲気に満たされていたのが印象的な古本市でした。また、このような場所を貸してくださった家主さんに感謝です。

尾鷲市内だけではなく、三重県内、和歌山、遠くは富山や東京から見えている方もいて、今後も楽しみな一箱古本市になりそうです。

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