本屋B&Bは2020年4月1日に下北沢BONUS TRACK内に移転しました。
「ビールが飲める本屋」や「毎日、本に関わるイベントが行われる本屋」として有名な本屋B&B。新しい本屋の形としてメディアも本屋界隈も賑わせてくれた内沼晋太郎を中心として営む本屋さんへ初めて行くことができました。
渋谷駅から京王井の頭線に乗って数分で下北沢の駅に到着。再開発途中の下北沢駅は近代的なシュッとした感じと、昔ながらのゴチャッと感が同居する不思議な街になっていたことに驚き。(10年以上前に来たときは細くてクネクネしている道路に古い建物が建ち並んでいるだけだったような記憶だった。)
グーグルマップを頼りに下北沢駅から南東方向へ歩いて行き、本屋B&Bの近くに来ているはずなのにまわりを見渡しても本屋はありません。近くをウロウロして見つけた本屋B&Bは、下北沢ビッグベンビルという少し大きめのビルの地下一階にあるという看板。
勝手に小さなビルの1階の扉を開けたらバーカウンターがあって本が所狭しと並んでいるイメージをしていたので驚きました。(しかも、隣のテナントがサイゼリア!家賃が高そうだなと思ったり思わなかったり・・・)
地価に続く階段を下る途中には、本屋B&Bのイベント表が貼られていて、その雰囲気はライブハウスのようです。
本屋B&Bがテナントとして入っている場所は元々飲食店だったようで、ガラスの扉を開けたところに待合スペースのような場所があり、もう1枚扉を開けると本屋B&Bがあります。場所を無駄にしないように?待合スペースと思われる場所にも本が並んでいます。
ライブハウス“本屋B&B”
本屋B&Bの中に入ると入口周辺のスペースには本が並べられ、奧のスペースはほとんどが入れないように本棚が衝立のように並べられていました。14:00頃に訪れましたが、今夜行われるイベントの準備と思われるスタッフの方も慌ただしく動かれていて、イベントを毎日行う大変さを垣間見たような気がしました。
本屋B&Bは普通の新刊書店ではなく、本を中心としたライブを行うライブハウス。自分としての本屋B&Bはそのようなものを感じました。
純粋に本をゆっくりと選んで購入する雰囲気は、本屋B&Bにはありません。ライブを行う著者の方がみえて、そのライブに参加するお客さんが著者の方の本を購入したり、ついでにいいなと思った本を購入していく。本が好きな人が定期的に通う場所ではなく、本と縁があまりなかった人も、ライブを通じて本を知っていく。そんな場所なんだなというのが感想です。
家賃が高い東京という場所で、普通に本を販売しているだけでは商売として成立させることは難しい。本を販売することとは別な1アクション、1アイデア、1スパイス。そういったものの必要性をしみじみと感じたりもしました。
本屋を超えた!?ダーウィンルームもおすすめ!
本屋B&Bから歩いて5分から10分ぐらいのところにあるダーウィンルーム(DARWIN ROOM)もおすすめです。ダーウィンルームは一応、本屋さんですが、本でも図鑑や標本などが中心で、本以外に化石や骨、木で作られた置物などが所狭しと並んでいます。
ダーウィンルームの扉を開けて中に入った瞬間に大人だった自分が子どもの頃に戻ったように、ワクワクドキドキするような気持ちが戻ってくる感覚。そんな感覚がダーウィンルームにはあります。あの標本を部屋に置いて眺めたい!これを使ったら何か新しいことが分かるかも!!そういった好奇心をかき立ててくれる物たちで溢れかえっています。
ダーウィンルームではカフェも行っていて、店内でコーヒーなども飲むことができますので、休憩も兼ねて足を運んでみてはいかがでしょうか?