小さな漁港の町にあるトンガ坂文庫

春の陽気に誘われて三重県尾鷲市九鬼に2018年にオープンしたトンガ坂文庫さんへ。

紀勢自動車道の尾鷲北ICを下りて、尾鷲の街並みを横目に国道42号線を南に車を走らせ、九鬼の町に繋がる国道311号線に入ると一定の降水量を越えると道が封鎖されるという看板が目に入り、尾鷲は雨の多い町ということを再確認することに。峠を越えるとそこには九鬼の町並みが広がっていました。

この地域を納めていた九鬼氏。戦国時代には織田信長の水軍としても活躍した歴史を持つ町。九鬼という感じを見ると9つの鬼という何とも怖い地名で鬼が住んでいたのか?と思いがちだけれど、人の名前と知って安心感があったりなかったり。(九鬼水軍=さかのぼると海賊ということですよね・・・?)

そんなことを思いながらゆっくりと車を走らせると、九鬼の町唯一の菓子店である錦花堂(きんかどう)さんに到着。カステラのような生地に小豆を巻物のように巻いた「九鬼水軍 虎の巻」が有名で1本購入して店を後にしました。小豆の代わりにクリームを入れた「クリームとらちゃん」は売り切れで買うことができなかったのが心残り。

錦花堂さんから更に海岸線の進むと九鬼の漁港が見えてきます。漁港には何台もの車が駐まっていて、働く漁師さんの姿もチラホラ。今日水揚げされた魚がいるようで、上空には魚が飛び、地上では猫がおこぼれをもらうために歩くという風景が、なんとも漁港らしかった。

迷路のような小道を通ってトンガ坂文庫へ

トンガ坂文庫さんへ到着できるかは、山と海が近い漁港ならではの「坂道の町」を迷わず歩くことができるかが大きな鍵となります。九鬼の町には広島県尾道市のように坂道観光マップがある分けでもなく、グーグルマップを見てもトンガ坂文庫さんは道路に面していないことになっています。

九鬼漁港の前にあるオレンジ色のタイルが貼られた建物「九鬼漁業協同組合」の1階にある肉球雑貨ホワイトアンドピーチさんの横にある細い小道に入っていきます。進んでいくと「毎日新聞」と「スポーツニッポン」が張られた住宅が見えてきます。さらに進んでいくと階段が見えてきます。

階段を上り、迷うことなくずっと進み続けるとトンガ坂文庫さんへ到着です。

ほぼ一本道ですが不安になって横道に入ってしまうと、おそらく迷子になります。(横道はさらに細い!)九鬼のメイン通りである海岸線から「肉球雑貨ホワイトアンドピーチさん」を目印に最初に入る道さえ間違えなければ、トンガ坂文庫さんに到着できると思います。

迷子にならないようにトンガ坂文庫さんが看板を何ヵ所か設置されていて、看板を目印にしていきます。(この看板が初めてこの道を通る人にとっては本当に心強い・・・)

九鬼の町に本の文化をつくるトンガ坂文庫

外観は九鬼の町に溶け込んでいますが、中はリノベーションされた素敵な空間が広がっています。運営者である本澤さんと豊田さんに加えて知り合いの大工さんが空き家に手を入れて、和室4部屋分の空間が本屋さんとなっています。

本は新書と古本の両方を扱っていて、部屋が本に埋もれてしまうほど多すぎず、少なくて寂しいということもない、とても丁度いい量で、本は探しやすく見やすいです。本のジャンルはさまざまですが、海の町ならではの水に関連する本も数多く取りそろえられていたのが印象的でした。

キャンパス素材で作られた「トンガ坂文庫 オリジナル BOOK BAG」は定番の生成色だけではなく、黄色、緑色、青色、赤色など数多くの色を揃えていて、蛍光色で目立つところもポイント。BOOK BAGを持つだけでコーディネートのアクセントとなります。

人口500人未満の九鬼の町。この町唯一の本屋さん。本を読むことで、新しいことを知り、知識を深める。そんな文化が根付いていったら嬉しい。

尾鷲から車で十数分で行けるところにある九鬼の町。本屋さん巡りはもちろん、熊野古道を中心とした旅行、新鮮な魚を食べて温泉に入る旅行、尾鷲で魚釣り・・・尾鷲に来たら九鬼に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)